













【近日発売予定 - 3月31日】ささやきの谷 ミニチュアハウスキット(オルゴール)|コレクターズエディション
ささやきの谷は、神話と記憶が絡み合う隠された世界です。トールキンの世界観とケルトの民話に触発され、この限定版の小さな家は、そびえ立つ樹木、静かな石の輪、霧の中でささやく滝が流れる古代の村を映し出しています。古い地図、風化した書き付け、忘れられた巻物が、探求者たちの世代が残した物語の秘密へとあなたを導きます。
一枚一枚のページや触れることのできる細部が、あなた自身に伝説を紡ぐよう誘います。これは単なる組み立てではなく、時と想像の旅なのです。
完成すると、ささやきの谷は単なる飾り以上のものになります。物語と精緻な写実を重んじる収集家のために作られた、神秘と驚きの生きた物語として棚を彩ります。
当店のウェブサイト限定。
限定発売。再入荷なし。
序章:空洞からのささやき
ささやきの谷の記録
地図に名前のない村がある。
それは森と滝が出会う場所にあり、古の木々が寄り添うように身をかがめ、銀色の小川が砕けた石の間を静かに流れている。その中心には、何世紀もの風雨にさらされた断ち切られた環状の遺跡が立っている。かつて何かがそこに結ばれていたが、今は記憶の彼方へと消え去ったかのようだ。
長老たちはそれをささやきの谷と呼ぶ。
ある者は、その名は村のはずれにある神聖な木に高く結びつけられた鈴から来ていると言う。風が枝を通り抜けると、鈴は大きく鳴らず、ささやき声のように響くのだと。別の者は、滝の下の空洞が語り、その声は霧とこだまに乗って届くと言う。語り手によって話は異なり、同じものはない。
私はその物語に惹かれてここへ来た。
私の家はいつも本や巻物、忘れられた地図の断片であふれていた。その中には、代々書き写されてきた詩があった。最初の詩は、長老の木の下に眠る古の力について語っていた。かつて森を貫いていた道は、今や根と影に飲み込まれ、誰の手によるかも忘れられた石が立てられていると。
二つ目の物語は、滝の裏に隠された影の階段を警告していた。苔と静寂に覆われた道。登った者はほとんど戻らず、戻った者も宝の話はせず、名前さえ飲み込むほどの深い静けさと、太陽の光が一度も届いたことのない場所で燃える淡い炎の話をした。
三つ目の手がかりは、ルーン文字で刻まれた古い地図にあった。書き写し、研究するうちに意味が明らかになった。入口は水の裏でも、遺跡の環の中でもない。
それは神聖な木の根の下にある。
この村では、水は単なる水ではない。それは再生であり、通り道である。森と石、過去と現在を結びつけるものだ。木は単なる木や葉ではない。守り手であり、知恵の番人であり、隠されたものと残されたものを見守る者である。
どの話も互いに矛盾し、伝説は細部を変える。しかし、すべてが同じ場所を指している。
ささやきの谷。
おそらくその力は宝であり、あるいは大地が忘れまいとする記憶であり、またはその両方よりも古い何かなのだろう。
この記録は、私が見たもの、そしてまだ見つけていないものの記録である。
もし今あなたがこの頁を手にしているなら、あなたもまたささやきを聞いたのだ。
そして谷は待っている。